いま世間の注目を集めている「モノのインターネット」(IoT)は、いずれ失敗する運命にある。そう語るのは、ジェイソン・ブルームバーグだ。デジタル変革を分析するIntellyx社の社長である彼が、その7つの理由を皮肉たっぷりに綴る。
この世でぼくが嫌いなものが3つある。「バズワード」に関する記事と、皮肉と、リスト。その3つだ。そこで、現在最も流行しているバズワードのひとつである「モノのインターネット」(IoT)について思うことを、皮肉を込めてリストにしていこう。
IoTが流行しているという事実は、たしかに興味深い。インターネットはほぼ20年前から存在し、ネットに接続されたものはすべて、これまでもずっ と、ある種の「モノ」だった。だがいまは、食器洗い機からドアノブまで、あらゆるものがインターネット接続を必要としているように思える。食器洗い機とド アノブとがウィットに富んだ会話をする──これこそ、誰もが待ち望んでいたことってわけだ。
いまやIoTは、カンファレンスでも対談でも、とにかくあらゆる場所において「語る価値があるモノ」と化しているようだ。これは、誰もが知っている ように、注目されるところにはすぐに多額の金が集まるからだ。最悪なアイデアでも、十分大きい声でわめきたてさえすれば、最終的に利益の分け前にありつけ る。
誇大な宣伝は、短期的には企業にとってプラスになるとはいえ、ちょっと厄介な問題がつきまとう。ぼくらはこれを「現実」と呼んでいるが、「現実」には「膨らんだ期待」に冷や水を浴びせる不都合な習性があるのだ。だから、自分のためにバケツを用意したうえで話を始めよう。
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